心はふたつ

今日という一日の中で巡った感覚が
充足に集約した流動の経過をどこかに刻みたい


欲張りだろうけれど
明日また訪れるであろう同質の幸福
そしていつか終焉を向かえるこの運行が
まるで一日であったかのように懐古されることを
僕は嫌いたい


今を大切にするということは決して
この瞬間の喜びを噛締めることだけではなく
たとえこの瞬間が過ぎ去っても
生涯を構成する生命連鎖の一基として
その輝きを失わないこと

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