今日という一日の中で巡った感覚が 充足に集約した流動の経過をどこかに刻みたい 欲張りだろうけれど 明日また訪れるであろう同質の幸福 そしていつか終焉を向かえるこの運行が まるで一日であったかのように懐古されることを 僕は嫌いたい 今を大切にするということは決して この瞬間の喜びを噛締めることだけではなく たとえこの瞬間が過ぎ去っても 生涯を構成する生命連鎖の一基として その輝きを失わないこと
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