混迷

〜しずくがみなもにはもんをつくることがひつぜんのように〜

そつない毎日だけど、でもその一つひとつが僕をつくっているわけで
けっして当たり前なんかじゃないんだ

一つひとつの積み重ねが
自分をあとおししてくれる力になって
そうやってひとつ、そしてひとつ
また僕を、僕足らしめていくんだ

僕は僕でしかないことを知っているから
人の力を否定はしなくとも
選んでそれを受け入れていることも知っている

だけど
僕にきめることのできない
ヒツゼン
がやってくるときがある

人の間合いに土足で踏み込んでくる
そんなものとは全くちがう
むしろ求心的であって
僕がこれから歩む道にとつぜん分かれ道があらわれたような

僕の一つひとつの歩みが
これから崩れる
そんなこわさをちょっぴり覚えて

でもヒツゼンは僕を容赦せず

水面に浮いた木の葉のような僕
雫が水面に波紋をつくることが必然ならば

僕は僕であることをきっと見失うのだ

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